大学受験を望むにあたって必須となっている英語。必須科目とは言っても、「英語」と聞いただけで、拒絶反応を起こす人もいるのではないでしょうか。
僕もそうでした… 英語模試の文を見ても何書いてあるか、さっぱり分かりませんでしたから。文法も大事なのでしょうが、そもそもわからない単語が多すぎて読めない…といった感じです。
これはマズイな… そう思った僕はまず英単語をしっかりと身につけようと思いました。本屋に行って英単語に関する本を読み漁ったり、先生にアドバイスをもらったり、ネットで英単語について調べたり…
そうやって色々と勉強していくうちに、「あっ…英単語はこうやって覚えたらいいんだ!」ということが見えてきました。そこで今回は、僕が英単語を勉強してみてわかった大学受験でも使える英単語の覚え方とコツを紹介していきたいと思います。
英単語を効率的に覚えたい!英単語を覚えるコツとは?
そもそもなんで覚えられないのか?
これから英単語を劇的に覚えやすくするコツをお伝えするのですが、その前に、そもそもなんで英単語を覚えれないのか? 簡単に解説します。ここが分かると、より覚えやすくなるヒントにもなりますよ!
英単語を覚えられない理由は以下の2つです。
イメージがもてないから
英単語を覚えることができない1番の理由がこれです。イメージがもてない。
例えば、dodge「避ける」という単語があるのですが、dodge=「避ける」と聞いてもなかなかピンときませんよね。ただ、ドッジボールというスポーツは、”ボールを避けるゲーム”とイメージできれば忘れる方が難しいですよね。
このように単語をイメージすることができれば、暗記に頼らず英単語を覚えることができるので、しっかりと記憶に定着します。
欲張り過ぎる
あとはこれですね、欲張り過ぎる。
英単語の勉強といっても、
- 意味を覚える
- スペルを覚える
- アクセントを覚える
- 同意語・反意語を覚える
- 語法を覚える
…と色々あります。
しかし、これをいきなり全部なんて無理です。もちろん全部できるにこしたことはないです。できた方がいいに決まってます。ただ最初に全部やろうとしてしまうと、逆に混乱して心が折れてしまいます。
サッカーをやり始めたばかりの人に、無回転シュートを練習させる監督はいません。まずはボールに慣れることから始めるはずです。
英単語も最初は、「意味を覚える」ことだけに集中しましょう。
大学受験でも使える英単語の覚え方とコツ
- イメージできるようにする
- 意味を覚えることに集中する
という2つのことを踏まえて、「大学受験でも使える英単語の覚え方とコツ」
を紹介します。
『英単語を覚えるコツは次の3つです』
- まずは英単語⇒日本語を覚えるだけ
- 語源をイメージできる
- 好きな分野から攻めるべし!
順番に説明していきますね。
まずは英単語⇒日本語を覚えるだけ
最初は英語の意味を覚えることだけに集中しますから、スペルやアクセントまで覚える必要はありません。ですので、英語→日本語の順で覚えます。「dodge → 避ける」の順番ですね。
まずは英単語を見ると、日本語がパッと浮かぶことが大事です。文房具店で売られている赤いシートを使って日本語を隠しながら勉強しましょう。
語源をイメージできる
英単語は語源をイメージすると覚えるのがグッと簡単になります。例えば、dislike「嫌いである」という単語は、dis「否定的な意味を表す語源」+like「好き」で
「嫌いである」という意味になっています。
このように「dis=マイナス」というイメージが持てれば、たとえdislikeの意味がわからなくても、「好き(like)ではない(dis)」んだな、ということがわかります。
同じ理由で、
- disclose「隠す(close)のをやめる(dis)」→「公開する」
- disappear「見え(appear)なくなる(dis)」→「消える」
- discount「反対に(dis)数える(count)」→「割り引く」
- discover「カバー(cover)を取り除く(dis)」→「発見する」
とイメージできますね。
closeやappearの意味は誰でも知っていますから、その知識をここで応用することができるんですね。このような語源は他にも色々あるので、またの機会に紹介していきますね。
好きな分野から攻めるべし!
覚えやすいものから覚える、普段から馴染みのある単語から覚えると、いつもより格段に英単語を覚えることができます。
例えば、毎日料理をする人であれば、医療関係の単語を覚えるよりは、料理関係の単語の方がイメージしやすいですよね。料理関係の単語でいうと、roast「焼く」はローストビーフ(オーブンで焼いた牛肉)からイメージできますし、scramble「ごちゃ混ぜにする」はスクランブルエッグからイメージできますよね。
このように自分に関わりの深い分野の単語は、イメージしやすく頭に入りやすいのです。
まとめ
英単語をイメージして覚えることができると、その場限りの暗記に頼ることがなくなり、ずっと頭に定着することができます。
『英単語を覚えられない2つの理由』
- イメージがもてない
- 欲張りすぎている
『英単語を覚える3つのコツ』
- まずは英単語⇒日本語を覚えるだけ
- 語源をイメージできる
- 好きな分野から攻めるべし!
専門家からのコメント
田中 康充(Yasumitsu Tanaka)
帰国子女で、アメリカの大学であるCanisius Collegeを卒業、TOEIC 960以上、外資エージェンシーであるEdelman Japanにて翻訳作業や動画の編集を行う。
保有資格:TOEIC 960点
<コメント>
英単語を構成する”かたまり”を覚えてしまえば、単語の理解が早まり、覚えるのが早くなります。
単語の始めに来る、プリフィックス(Prefix)、単語の後に来る、サフィックス(Suffix)が該当する”かたまり”です。プリフィックスの例としては、Dis~ (Not/否定の意味があり、DiscomfortやDisrespectなどについています。どちらも、ネガティブな意味の動詞ですよね。)などがあります。 サフィックスの例としては、~able (可能を意味するかたまりで、Portable, acceptable等) が挙げられます。
単語を覚える術としてもおすすめですが、英語の本などを読んだときに見つけた初めて見る単語をざっくりと理解するときにも役立ちます。Dis~から始まる単語が動詞として使われていたら、否定的な文であることがわかります。
「サフィックス、プリフィックス一覧」と検索したら役立つサイトが見つかると思いますので、皆さん試してみてください。
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