オンライン英会話のメリットで、よく言われるのが・・・
- 料金が安い
- 好きな時間にレッスンが受けれる
- 好きな場所でレッスンが受けれる
- 授業内容を自分で選べる
- 講師も選べる
- 教材が豊富
- アウトプットの良い機会になる
この辺りですよね?
こうしてメリットを並べてみると「本当に便利な時代になったな」と思うのですが、よっぽど気をつけておかないと、これ全部デメリットになり得ることに気づきまして・・・
逆にデメリットと言われる、
- ほとんどがフィリピン英語
- フリートークになりがち
- 講師の質に幅がある
- 完全とはいえないインフラ
この辺りが考えようによっては、全てメリットになるのでは?と思う訳です。今回はその辺りについて書き連ねていこうと思います。
※個人的な考えですので、「そういう考え方もあるんだ」くらいに読んで頂けると幸いです。
オンライン英会話のメリット→実はデメリット
料金が安い
オンライン英会話では大体、25分のレッスンを毎日受けれて月額5000円前後とリーズナブルな価格で利用することができます。
その安さの秘密は、講師の多くがフィリピン人であり、人件費を安く抑えられるからです。また、オンライン英会話では講師は自宅待機が普通なので、教室代もオフィス代もかかりません。
そうやって極力コストを抑えたオンライン英会話は日本人にウケ、瞬く間に広まっていきました。
今では、その数200以上とも言われています。フィリピン人×スカイプを組み合わせたオンライン英会話のサービスはまさに画期的で、英会話業界に価格破壊をもたらし、私たちにとって以前より英語を学びやすい環境となりました。
ただそんな画期的なサービスも私たちユーザーの使い方次第では、デメリットになる可能性があります。
どういうことかと言いますと、「安いと英語に身が入らない」ということがあるのです。
例えば、月額5千円のオンライン英会話の場合、1レッスン25分を30日受けたとしたら1レッスン=166円となります。
とても安いですよね。ただこれだけ安いと、眠い時や仕事の帰りが遅くなった時に「今日は疲れたから休んでもまあいいか」となってしまうのです。
これが習慣になってしまうと、休む日が1日、また1日と増えていき、気づいたら週2〜3回しか受講していないという可能性があるのです。
もし1レッスンが5千円だったとしたら、「25分間で5千円分の英語を学んでやろう!」という気になりますから、授業には集中できますし、学びの多い中身の濃い授業になる可能性は高いです。
結果、英語力が短期間で伸びていきます。
何もこれは「料金が安いのが悪い」と言っているわけではなく、「安さで英語に身が入らなくなる」のが危険だと言っているのです。
安いからといって、なあなあにレッスンを受けていても時間だけを浪費してしまい、英語力は一向に上がりません。
これからは、「1レッスン5千円の授業を受けている!」という意識を持って授業に取り組んでみてください。
好きな時間にレッスンが受けれる
オンライン英会話のメリットに「好きな時間にレッスンが受けれる」というものがあるのですが、これも気をつけておかないとデメリットになることがあります。
好きな時間にレッスンが受けれる=休んでも誰からも怒られない
ということになってしまうので、「安さ」と同様に「英語に身が入らない」ことにつながります。
朝バタバタしてしまったから、夜に授業を受けようと思っていたのだけれど、いざ夜になってみるとダルくて結局休んでしまった・・・ということが往々にしてあるのです。
できることなら、「朝7:00-8:00は英語の学習に充てる!」などのルールを設けた方が効率的に学習を進められるかもしれません。
好きな場所でレッスンが受けれる
オンライン英会話は、ネット環境さえあれば受講できるので、カフェで人を待っている時などにも受講が可能です。
ただこれは、言い換えると【勉強できる特定の場所がない】ということになってしまい、勉強効率が落ちる可能性があります。
勉強できる特定の場所がないことは、自宅で落ち着いて授業を受けれない人にとっては致命的な問題になりますよね。
勉強するときはある程度、集中して学習できる環境が必要です。
・家より図書館の方が集中できる
・勉強するときは自習室が落ち着く
・塾での勉強は何故かやる気が出る
このような経験はありませんか?
オンライン英会話を受講するときは、自分なりの【集中できる場】を作って
学習効率を高めてくださいね。
授業内容を自分で選べる
オンライン英会話では「授業内容を自分で選べる」ことが、メリットになっていますが、これもメリットかどうかは疑問です。
例えば、大学受験の場合を考えてみましょう。大学受験に臨む受験生の共通の意識は【大学に合格すること】です。言い換えると、【1点でも多くの点数をとる】ことが目的ですね。
その目的達成のために、学校の先生や塾の講師は、大学合格のための役立つ知識を
あらゆる方法で教えてくれます。
その指導の結果、受験生は希望の大学合格に向けて、最短距離で進むことができます。
もしこのような指導がなく、授業内容を自分で選べるとしたら、何をどのように勉強して良いかも分からず、遠回りをしてしまうことになるかもしれません。
オンライン英会話もそれと同じで、「授業内容を自分で選べる」ことが、逆に、英語力アップの妨げになっているような気がします。
効率的に学習を進めるなら、具体的な学習計画を立てて、「どのような勉強をしたら良いか?」を先生にアドバイスしてもらいながら、学習していくのが良さそうです。
先生も選べる
オンライン英会話は【先生を自由に選べる】ということが、メリットの一つとして挙げられます。
性格が合わないと思った先生は、次回からは選ばなければ良いですし、色々な先生を選べることで、先生ごとの教え方や発音を比べることができます。
しかしこれも気をつけておかないとデメリットになる可能性があります。
「先生を自由に選べる = 担当の先生がいない」ということなので、効率的な学習をすることが難しくなります。
例えば、LとRの発音の違いが分からない生徒A君がいるとしましょう。もしA君に発音担当の先生がついていれば、その先生はA君の発音を正すことが仕事なので、責任感を持って授業に取り組んでくれます。
当然、その先生はA君の発音が完璧でないことに気づき、LとRの違いを丁寧に教えることができます。結果、A君は自分の発音の間違いに気づき、日を追うごとに発音は良くなっていくことでしょう。
しかし、先生が選択制の場合、「A君の発音を絶対に良くしよう!」という責任感を持つ先生は少なく、A君の発音が多少間違っていたとしても、そのまま流してしまうことが多いです。
結果、A君はいつまで経っても、自分の発音を矯正できず、英語力アップに伸び悩むことになります。
ですので、先生を選ぶときは「この先生には発音を学ぼう!」、「この先生には文法を学ぼう!」と自分で決めて、その旨を先生にお願いしたほうが、効率的に英語力をアップさせることができると思います。
教材が豊富
オンライン英会話はスクールごとに、様々な教材が用意されており、その教材を自由に選べることが一つのメリットとなっています。
教材が豊富にあるのはとてもありがたいことですし、教材をうまく使えば効率的に
英語力をアップすることができます。
ただ、そのメリットがデメリットになる可能性もあります。
教材が豊富にあるということは、「本棚にたくさんの参考書があって、その中から好きなものを選んで先生に授業してもらう」ということです。
本棚にたくさんの本があると、「今日はこれ、明日はこれ」というように目移りしてしまう可能性があります。
そうなるとどうしても中途半端になってしまい、効率的に学習することができません。
教材を選ぶときは【1冊集中型】でいきましょう。
アウトプットの良い機会になる
日本では、英語を話す機会は、どうしても限られてくるため、読み書きは出来るけどリスニングとスピーキングが苦手という日本人はとても多いです。
ですので、オンライン英会話でアウトプットできるのはそれらを克服する上で
とても良い機会になります。
ただ、オンライン英会話で話せることに安心して、普段のインプットをしなくなる
という危険性があります。
効果的なアウトプットはインプットがあって初めて生まれます。
アウトプットだけに集中してインプットを怠らないように注意しましょう。
オンライン英会話のデメリット→実はメリット
それでは次に、オンライン英会話のデメリットをメリットにする方法を紹介します。
ほとんどがフィリピン英語
オンライン英会話はほとんどがフィリピン英語なので、訛りやスラングを気にする人がいます。
英語を学ぶのだから、発音が完璧なネイティブの人から、学びたいと考える訳です。
そして、オンライン英会話はフィリピン英語だからやめておこうとなる訳です。しかし、これは非常にもったいない考え方だと思います。
何故なら私たちがオンライン英会話で、英語を学ぶ主な目的は、【完璧なネイティブを目指す】ことではなく【英語力を上げる】ことだと思います。
※完璧なネイティブを目指している人がいたらごめんなさい
・TOEICの点数を上げたい
・ビジネスに活かしたい
・海外旅行で英語を使いたい
・英語が話せるようになりたい etc…
この辺りは全て【英語力を上げる】ことにフォーカスしています。
英語を仕事に活かしたり、英語で意思の疎通ができるようになれば、何も完璧なネイティブを目指す必要はないのです。
仕事に英語を活かそうと考えている人は、これからは中国人やインド人、韓国人などとも英語で会話することが多くなると思います。(海外旅行なども同じです)
その時に大切なのは、ネイティブばりの英語を話すことではなく、しっかりコミュニケーションがとれるかどうか?です。
その目的を達成するためには、フィリピン英語はとても役に立ちます。多少の訛りはあるものの、フィリピン人の英語は他のアジア諸国の英語に比べるととても綺麗ですし、フィリピン人の性格はとても明るく日本人にぴったりマッチしています。
そんな高品質?なフィリピン英語を月額5000円ほどの価格で学べるのですから
これを利用しない手はないでしょう。
フリートークになりがち
オンライン英語は楽しく英語が学べるため、しばしばフリートークだけで、レッスンが終わってしまったということもあります。
確かに、中身のない会話を延々続けるのは問題なのですが、考えようによっては
メリットにすることができます。
フリートークとはいわば、「台本のない英会話」ですから、自分なりの英語で文章を組み立て、自分の言葉で話すことになります。
要は、フリートークで自分の本当の会話力が出るのです。
そこに意識していれば、自分の弱点に気づくことができ、次の学習に活かすことができるでしょう。
講師の質に幅がある
オンライン英会話には実に多くの先生が登録されており、その講師の質には幅があります。
英語レベル自体に差があったり、訛りが強い先生がいたり、教え方に上手い下手があったりとその幅は様々です。
中には、授業を平気ですっぽかしたり、生徒のことを全く考えていない適当な授業をする先生もいます。このようにオンライン英会話の講師の質に幅があることを
デメリットと捉える人は多いですが考え方によってはメリットになります。
何故なら、講師の質に幅があるおかげで色々なスタイルの英語に触れることができるからです。
また、悪いところがあるおかげでその先生の良いところも見えてくるのです。
「この先生は時間にはルーズだけど、教え方はとてもうまいな」とか、「この先生は訛りがあるけど、とても熱心に教えてくれるな」といったことが分かってきます。
世界中の人が英語を話すようになってきた昨今、すべての人が綺麗な英語を話すとは限りません。
またすべての人(仕事相手)が丁寧な英語で接してくれるとも限りません。
・いつも明るい先生
・よく笑う先生
・話すのが異常に早い先生
・逆に遅すぎる先生
・訛りがひどい先生
・やる気のない先生
などなど、講師の質は、幅があるくらいが丁度良いのです。
完全とはいえないインフラ
オンライン英会話は、インターネット環境によっては、途中で通話が切れたり
通話自体ができないことがあります。
しかし、通話障害が起きて満足のいく授業が受けれなかった場合、振替授業として1コマ無償で保証される場合がほとんどです。
なので、インフラが完全でないことはそこまでデメリットと考える必要はないと思います。
というより、そもそも外国人と国際電話の費用もかからず通話ができること自体凄いことですから、むしろメリットのような気がします。
安価でオンライン英会話が受講できる環境に感謝したいですね。
まとめ
巷で言われているオンライン英会話のメリット・デメリットも、発想を転換することによって、メリットがデメリットに、デメリットがメリットになることがわかりました。
メリット・デメリットをすべてメリットにできるようにオンライン英会話を活用してみてください。
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