オンライン英会話大手『DMM英会話』で無料体験レッスンを受けてみました。その時の感想をいちユーザーとして、率直にレビューしていきたいと思います。
「DMM英会話って結局のところどうなの?」という方の参考になれば幸いです。
筆者の英語スペック
レビューの前に、筆者(30代男性・未婚)の英語スペックを簡単に紹介します。
・セブ島での留学経験あり(3ヶ月)
・オンライン英会話歴1年
・TOEICスコア 610
セブ島の留学では、それまでYES/NOくらいしか満足に話せなかった自身の英語を「日常会話ならできるレベル」まで上げることに成功。英語だけの環境で3ヶ月勉強すれば、超初心者でも意思疎通はお互いにできるようになるということを身をもって経験することができました。
その後、せっかく慣れてきた英語を忘れてしまうのを恐れ、オンライン英会話を開始。オンライン英会話は1日25分なので、留学のように短期間で英語力をアップさせることは難しいですが…1年間続けていることもあり、英語力はTOEICで600点を超えるまでに成長することができました。
留学する前の英語力はおそらくTOEIC250点くらいのレベルだったと思うので、1年間で350点もアップできたのはセブ留学やオンライン英会話のおかげだと思っています。
また最近では、英語を使ったツアーガイドの仕事もさせて頂いており、「日常会話」に加え、「道案内」や「メールのやり取り」なども荒削りではありますが何とか出来るようになりました。
TOEIC610は英語学習者にとって決して高い点数とは言えませんが…当初の目標であった「英語で日常会話が出来るようになりたい」「外国人の友達が作りたい」ということは達成できているので、今の英語力にはそれなりに満足しています。
まあ、いわゆる中級者と呼ばれるレベルですね。
早速…無料体験へGO!
オンライン英会話ではお決まりの無料会員登録を済ませたら、早速マイページの「予約・講師検索」ボタンからレッスンを予約していきます。
DMM英会話は「世界60カ国以上の講師と喋れる」ことが魅力の一つです。「それならば一度ネイティブの授業を受けてみよう」と思い、ネイティブ講師に限定して検索をかけてみました。
その結果、
・アメリカ合衆国 = 68人
・イギリス = 13人
・カナダ = 3人
・オーストラリア = 6人
・ニュージーランド = 2人
と、合計100人近くものネイティブ講師がDMM英会話に在籍していることが分かりました。(2015年8月現在)
想像以上にネイティブ講師がいることに驚き、早速ネイティブ講師の予約を試みるも、本日の予約は既にもういっぱいなのか、ネイティブ講師の空きレッスンを見つけることはできませんでした。
「さすがネイティブ…」と思い、次の日の日付で予約を再度試みるも、ネイティブのレッスンを見つけることはできませんでした。それならば…と明後日の予定を試みるも、またしてもネイティブのレッスンを見つけることはできませんでした。
・・・というより、ネイティブ講師のレッスンは、なんと一週間先まで誰一人としてヒットしませんでした。
「どないやねーん!」と叫びたくなる気持ちを抑えつつ(笑)、ネイティブ講師の予定を一人ずつチェックしてみると、そもそもほとんどのネイティブ講師が出勤すらしていません。これでは予約できないのも無理はないです。
ということで、ネイティブ講師での予約は早々に諦め、他の先生を探します。フィリピン人講師にはもう慣れているので、フィリピン人以外の講師を探します。
ちなみに2015年8月1日現在、DMM英会話には全部で3120人の講師が在籍しており、そのほぼ半数にあたる1437人がフィリピン人の講師です。その他国籍の詳細は以下の通りです。
アメリカ合衆国 – 68人
リトアニア – 42人
フランス – 0人
バングラデシュ – 1人
ケニア – 0人
イギリス – 13人
スウェーデン – 0人
ベラルーシ – 0人
ブラジル – 1人
カナダ – 3人
マケドニア共和国 – 14人
イタリア – 1人
ルーマニア – 121人
セルビア – 1065人
ナイジェリア – 3人
アルメニア – 4人
スロベニア – 0人
オーストラリア – 6人
トルコ – 2人
ブルガリア – 1人
チュニジア – 0人
スペイン – 1人
日本 – 6人
ポルトガル – 0人
ギリシャ – 4人
パナマ – 0人
南アフリカ – 3人
ロシア – 4人
ボスニア・ヘルツェゴビナ – 236人
ブルキナファソ – 1人
クロアチア – 10人
チリ – 0人
メキシコ – 3人
ジャマイカ – 9人
オランダ – 1人
インド – 1人
エストニア – 2人
ラトビア – 5人
ウクライナ – 4人
エジプト – 2人
ニュージーランド – 2人
カメルーン – 1人
イスラエル – 1人
アゼルバイジャン – 1人
ドイツ – 1人
シリア・アラブ共和国 – 0人
モンテネグロ – 3人
ハンガリー – 4人
パレスチナ – 1人
アルバニア – 3人
ザンビア – 1人
アイルランド – 0人
ボツワナ – 4人
ナミビア – 0人
イラク – 1人
ガーナ – 1人
キルギス – 0人
ヨルダン – 0人
スリランカ – 0人
中華人民共和国 – 7人
台湾 – 1人
香港 – 1人
スロバキア – 1人
グルジア – 1人
マレーシア – 2人
大韓民国 – 3人
ペルー – 0人
カザフスタン – 1人
ドミニカ共和国 – 1人
エクアドル – 1人
ジンバブエ – 2人
シンガポール – 1人
国際色豊かなのは良いですが、そのほとんどが講師数ひと桁です。1〜2人の国はまだしも、0人の国は載せとく意味がないような気がします・・・笑
講師数を見てみるとフィリピン以外では、「セルビア」「ボスニア・ヘルツェゴビナ」「ルーマニア」「リトアニア」あたりがメインの先生となってきそうですね。(ネイティブは予約が難しいので除外)
ということで一人目の先生は、講師数が1065人とフィリピンに次いで多いセルビア人の先生を予約しました。
体験レッスン1回目…瞬間英作文
DMMではオリジナル教材の他、出版社とも提携教材が準備されています。その中でも「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は好評のようなので、第1回目のレッスン教材に瞬間英作文を選択しました。
先生は、セルビア人のJolle(ヨーレ)先生です。
予約が完了すると、教材をダウンロードすることができました。「禁複製」の文字があったので、ここで中身を紹介することはできませんが、教材は2ページのPDFで構成されていました。
1ページ目が日本語で、2ページ目が英語。全部で10の例文が載っています。レッスンではまず、その例文を一通り先生の後に続けて読みました。その後、英文を見ずに、日本語を英語になおして音読するというエクササイズをしました。まさに瞬間英作文ですね。
英文自体は中学校で習うようなとても簡単なものなのですが、実際にやってみるとこれが中々難しい・・・冠詞の a が抜けたり、this が that になったりとミスのオンパレードです。
英語は「頭では分かっていても実際に使うのは難しい」ということを再認識させられました。この教材で勉強を続けると、日本語を見ただけでパッと正しい英文が頭に浮かんでくるようになるかもしれません。なかなか良かったです。
とはいえ、中学レベルの英語が10個しか載っていない教材だったので、ものの10分くらいで終わってしまいました。残った時間は、セルビアのおすすめスポットや伝統料理、スポーツなどの話をして終了となりました。セルビアでは、テニスプレーヤーのジョコビッチが国民的ヒーローらしいです。
肝心のセルビア人の英語ですが、私にとっては全く問題なかったです。上級者であれば発音が気になる方もいると思いますが、初心者〜中級者であれば心配しなくても良いと思います。
こうして、第1回目のレッスンが終わりました。
体験レッスン2回目…ブラックジャックによろしく
体験レッスン2回目は、フィリピン、セルビアに次いで3番目に講師数の多いボスニア・ヘルツェゴビナの先生を選んでみました。Dalila(ダリラ)先生です。
教材は、DMMのオリジナル教材『ブラックジャックによろしく』を選びました。
『ブラックジャックによろしく』は、研修医が主人公の漫画です。有名なので知っている方も多いと思いますが、その英語バージョンがDMM英会話では教材になっています。
『ブラックジャックによろしく』は英語で「Give My Regards to Black Jack」と言うようですね。『進撃の巨人』の「Attack on Titan」や、『北斗の拳』の「Fist of the North Star」など、漫画の英語タイトルは見ていると気づきがあって面白いです。漫画好きの筆者からしてみると、漫画で英語が学べるのは嬉しいですね。
ちなみに、この教材は上級者用となっており少々不安ですが、『ブラックジャックによろしく』は電子書籍で持っていますし、ストーリーも頭に残っているのでなんとかなるでしょう。早速教材を見てみます。
I’ve been here over 24 hours since yesterday morning.
(昨日の朝からもう24時間以上もここにいるよ。)
Yeah, me too. I only slept 3 hours…Helping out with the doctor’s experiments.
(俺もさ。3時間しか寝てねえ…教授の実験の手伝いでさ。)
Then I win. I only slept 2 hours!
(じゃあ僕の勝ちだ。2時間しか寝てない!)
「おお…マジで英語だ…」と少し感動しました。上級者用と言っても、わからない部分は漫画を読めば良いですし、教材にも学んどくべき単語や専門的な表現は注釈として記載されており、やはり何とかなりそうです。
ただ、医療漫画だけに、injection(注射)だとか、incision(切開部分)などの専門用語が多いですね・・・分からない単語を確認する程度の予習を済ませ、レッスンに臨みます。
オンライン英会話では、はじめに軽い自己紹介をするのがお決まりなのですが、なんとここで10分以上も使ってしまいました笑 「ボスニア・ヘルツェゴビナのこと何か知ってる?」と聞かれて、「ハリルホジッチ!」と答えたのをきっかけにトークが盛り上がり、色々な話をすることができました。
びっくりだったのが、ボスニア・ヘルツェゴビナには「sarma(サルマ)」と呼ばれる伝統料理があるのですが、これが「ロールキャベツ」そのものでした・・・おそらく昔の日本人がパクったのでしょう笑
ボスニア・ヘルツェゴビナの伝統料理「sarma」
教材を使ったレッスンでは、1ページずつ漫画の英文を音読していきます。そして、その中で重要と思われる表現や単語について先生から質問があり、それに答えていくというものでした。
「この単語を使って文章を作りなさい」というエクササイズが毎ページごとにあり、これには正直かなり苦労しました。自分で英文を作るのは英文をただ読み上げるより難易度が高いため、初心者にはちょっと厳しいかもしれません。
『ブラックジャックによろしく』を使って英語を勉強する時は、最低限の文法の知識があるのは大前提で、分からない単語は事前に調べておくなどの予習が必要となってきそうです。
今回は、教材を半分くらい進めたところでタイムアップとなってしまいましたが、漫画を使ったレッスンはとても楽しかったです。また、楽しいだけでなく「へー、このセリフは英語ではこう言うんだ」など、学びになることも多かったです。
ボスニア・ヘルツェゴビナ人の英語もセルビア人と同じく流暢で、学習するには何の問題もなかったです。何より今まで話したことのない国の人と会話することができて、とても嬉しかったです。英語はこのように「他の国の人と話せる」というのも醍醐味の一つですよね。
「英語楽しい!」と思えたレッスンになりました。
レッスンを終えて…
以上、今回は『DMM英会話』で無料体験レッスンを受けた感想をレビューしました。結果はご覧の通り、かなり満足のいくものとなりました。
最初は、ネイティブの予約が取れなくて少し取り乱してしまいましたが、「ネイティブの予約は取れたらラッキー」というスタンスでも十分満足できると思います。これで月額3950円は正直安いです。
その授業料の安さもそうですが、DMM英会話では世界中の人と話せるということも大きな魅力です。60カ国以上の先生が在籍しているということは知っていましたが、まさかここまで楽しいとは思いませんでした。
テストや面接が迫っていて、真面目にがっつり英語を勉強したい人には向いていないかもしれませんが、「英語を楽しく学びたい」「色々な国の文化が知りたい」という人にはDMMはおすすめです。
講師一覧を見てみると、ジンバブエやドミニカ共和国など、どんな英語を話すのか想像もできないような国の先生もいるようなのでワクワクしてきます。ネイティブ講師や日本人講師とも話してみたいですし、試しに1ヶ月ほど入会してみようと思います。
英語を楽しく学べるって良いですね。
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